母親のいくら-孫の大好きないくら|本当においしいいくら

母親のいくら

函館出身の私は、幼い頃から食卓にはいくらが乗っていた。サケの季節になると、母親が近所の魚屋さんで安く買ってきて醤油漬けにして作ってくれた。いくらは、醤油漬けと塩漬けがあるが、一般的なのは醤油漬けだ。我が家のいくらも醤油漬けだ。スーパーに行くと、すでに漬かっているいくらが売られているが知り合いの家では、ほとんどが自分でいくらを漬けていた。各家では、それぞれの味があって、同じ素材でここまで違うかというくらい違う。ご存知ない方は、北海道の市場に行ったときにいろんな魚屋さんのいくらを食べ比べてみるといい。

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それでも、みんな自分の家のいくらが一番だと思っている。全国の漬け物とか郷土料理と同じ感覚なんだと思う。私も、母親の作ってくれるいくらが一番だ。大人になった今でも、秋になるといくらを作って宅急便で送ってくれる。年に3回くらいか。私の子供も、おばあちゃんが作ってくれたいくらが大好きだ。送ってくれると、家族みんなで食べるものだからすぐなくなってしまう。

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そういえば、学生の頃、地方の大学で一人暮らしをしていた当時にも仕送りの入った段ボールの中にいくらを入れて送ってくれた。そのとき付き合っていた彼女に食べさせたら、えらく喜んでくれたのを覚えている。それから、私がいくら好きだと知った彼女が見よう見まねでいくらを漬けてくれたことがあった。関東の都会育ちの彼女が作ったいくらは、本当にまずかった。一生懸命作ったようだが、まずいいくらもあることを生まれて初めて知った。我慢して少しずつ食べて、食べ終わった後母親のレシピを聞いて教えたら、マザコン扱いされたのもいい思い出だ。

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